Sunday

昨晩のAdvanced classのレッスン後、生徒さんと少しお話をしてから自宅へ帰る途中に道路に何か立っているのを見つけました。

犬です。中型から大型くらいの大きさの雑種の犬が道路に立っていたのです。

ロシアの郊外の方ではいたるところに犬がいて、気が合う犬同士でじゃれあって遊んでいたりするのを日常的に見かけるのですが、日本では猫は見かけることはあっても犬を（飼い主さんがそばにいない）見かけることはあまり無く、一瞬自分がロシアにいるような気分になりました。

首輪もつけておらず、通りの多い道路の真ん中に立っているのでのらちゃんなのか、もしかしたら迷子になってしまったのか。
もうこうなると、放っておけず車を脇に寄せてもらい、その犬をとりあえず危ない道路からこちらの歩道側に連れて来ようとして見たのですが警戒心が強く、近づくともっと危ない場所へ行ってしまうわんちゃん。
日曜の夜中という事もあり、車通りは少なめではありましたが幹線道路という事もあり速度を出して走ってくる車も多く、他の車はとまる事なく犬を避けて走って行くのですが、そのわんちゃんは車を怖いものとして認識してはいないようでした。
もう本当に本当に怖くて、どうにか保護しようと車の中にあった私のわんちゃん達用のおやつを投げたりしていたのですが、おやつは食べてくれるし、おやつを使ってどうにか少しこちらへ来させることには成功したのですが、それでも警戒心があまり薄れてもらえず、少しでも私が動くとまた道路へ出て直立不動になるんです。
そこからまたおやつを使い歩道の方へという事を繰り返し、時計を見るとAM3:43になっており、朝になればもっと車が増えてくるため、車に警戒心を全く持っていないわんちゃんなので本当に危ないと、必死になっていました。
そんな事をずっと繰り返して、空が少し明るくなってきた時です。
大きなトラックがとても大きなクラクションを鳴らして通り過ぎて行ったのですが、そのクラクションに私もかなり驚きましたが、わんちゃんも飛び上がって驚き私たちとは反対側に走って行ってしまい、見失ってしまいました。
その後、わんちゃんが走って行った方へ行き探してみましたが見当たらず、見つける事ができないまま朝を迎え、挫折感と心配を抱えながら帰宅することになりました。
本当にまだ今も心配で、あのわんちゃんが、ただおうちから少し出てきてしまっただけで今はちゃんとおうちへ帰る事ができて暖かいベッドで寝ている事を祈るばかりです。

バレエでも普段から私は、自分の自主練習時も、生徒さんへのレッスン時にも諦めるという事ができず、生徒さん達に指導をさせて頂いている時もかなりしつこい指導になってしまっているのでレッスンの時間をかなりオーバーする事も多く、申し訳なく思う事も多いのですがそんな私の指導に快くついて来てくださっている生徒さん達、そして昨晩のわんちゃん騒動に嫌な顔もせず一緒に心配して朝までつき合ってくださったMeg先生、本当にありがとうございます。

近頃、生徒さんからも「私も諦めずに頑張ります。」という言葉をよく聞かせていただくのですが、それが本当に嬉しくて、いつも幸せな気持ちでレッスンをさせて頂いています。
何事もそうだとは思いますが、バレエ、華やかな舞台の裏で毎日、毎日文字通り血の滲むような練習をし、悩み、だけれどそれを続けて行く事で、またバレエの新しい一面、自分の自分が知らなかった一面を知り、そしてダンサーとしてまたひとつ成長をして行く。
バレエというものはその繰り返しではあるけれど、でも諦めず、逃げず、頑張っていくものだと私は思っています。
わんちゃんは逃げて行ってしまったけれど、バレエとして考えるなら、自分が逃げるかどうかは自分が決められる事。
これからもABAの生徒さん達と一緒にあきらめないバレエを頑張って行こうと思っています。
いつも言わせて頂いている言葉ですが、これからも私のしつこい指導をよろしくお願い致します。

Aoi

Aoi Ballet Academy
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